「風邪の効用」野口晴哉

以前にアメブロで掲載させて頂きましたが、こちらにも改めて掲載させて頂きます。

良かったら読んでお役立てくださいね。😊

野口晴哉(のぐちはるちか)「社団法人整体協会」創立者。

1911(明治44)年東京生まれ。

17歳で「自然健康保持会」を設立。

整体操法制定委員会を設立し、療術界で中心的役割を果たす。

しかし治療を捨て、1956(昭和31)年文部省体育局より認可を受け、「社団法人整体協会」を設立し、整体法に立脚した体育的教育活動に専念する。…………………

「風邪の効用」野口晴哉から抜擢させていただきます。

p13

風邪は誰でも引くし、またいつもある。

夏でも、冬でも、秋でも、春でも、どこかで誰かが引いている。

p14

風邪は万病のもとという言葉に脅かされて自然に経過することを忘れ、治さねば治らぬもののように思い込んで、風邪を引くような体の偏りを正すのだということを無視してしまうことはよくない。

体を正し、生活を改め、経過を待つべきである。

このようにすれば、風邪が体の掃除になり、安全弁としての働きを持っていることが判るだろう。

p21 偏り疲労と風邪

ところが風邪を引くと、鈍い体が一応弾力を快復するのです。

だから血圧が高い人は血圧が低くなってくる。

血圧が低くなるというよりは血管が柔らかくなってくる。

血管にも弾力性いうものがあって、体の中の血管の弾力がなくなって血管が硬張ってくる、すると疲れやすい。

つまり弾力があるうちは血圧がいくら高くとも疲れないが、血管の弾力がなくなると疲れてしまう。

だから血圧というより、むしろ血管の硬化といいますか、血管の弾力状態の方が問題である。

まあ、これは血管だけでなく人間の体中、或いは心も含めて人間全体の弾力性というものを失わないように生活すれば、突然倒れるとかいうようなことはないわけですが、もし硬張ったとしても風邪を引くと治ってしまう。

だから、体を使っているうちに、或る一部分が偏り疲労の潜在状態になって、そういう部分の弾力性が欠けてくると風邪を引き、風邪を引いた後、快復してくる。

それで私は風邪は病気というよりも、風邪自体が治療行為ではなかろうかと考えている。

ただ風邪を完全に経過しないで治してしまうことばかり考えるから、ふだんの体の弱い処をそのまま残して、また風邪を引く。

風邪を引く原因である偏り疲労、もっと元をいえば体の運動習性というべきものですが、その偏り運動習性を正すことをしないで、いつでも或る処にばかり負担をかけているから、体は風邪を繰り返す必要が出てくる。

p24

早く風邪を治そうとして熱を下げようとしたり、咳を止めようとしたり、そういう中断法ばかり講じていると、風邪を治そうとしながら体が硬張り、治療しながら体がだんだん鈍くなるというようなことになる。

p28

敏感な人が早く風邪を引く。

だから細かく風邪をチョクチョク引く方が体は丈夫です。

だから私などはよく風邪を引きます。

ただし四十分から二時間くらいで経過してしまう。

くしゃみを二十回もするとたいてい風邪は出ていってしまう。

風邪を引いた時のくしゃみというのは一回ごとに体中が弛んでいく。

慣れているから自分で判るのです。

そしてそのくしゃみが響く処によって、少し飲みすぎてしまったなとか、少し食い過ぎているなとか、少し頭を余分に使い過ぎたなと思う。

そして風邪を引いてくしゃみをする度に体の使い方を反省する。

p55 心を弛める

風邪というものはうつらないのです、本当は…。

けれども一人で寝かせないと弛まないので、それで“うつる”ということを便宜的に使っています。

けれども風邪がうつるなどということは私は考えたことがない。

引くべき体の状態なら引くし、うつれば儲けものと思っている。

p96 心理現象としての風邪

寒いので風邪を引くという考え方が入っている人は寒いと風邪を引くが、ストーブで暖まると風邪を引くと思っている人はストーブで風邪を引く。

風邪を引くことの中にはそういう心理的な分子が非常に多いということが判りました。

p97 「…..と思い込む」とそうなる

英語では、キャッチ▪コールドという表現をしていますが、寒さを捕まえるというような、そういう風邪の引き方はたくさんある。

「風邪が流行るだろう」と新聞で書き立てると風邪が流行る。

p98

心の奥の深層心理とか潜在意識とかいうような潜在している心に、風邪を引くという考えが入ると、風邪の現象がおこる。

p112

空想すると実現する。

意志では自分の体の働きに何とも働きかけられないのに、思い浮かべていると思い浮かべたようになっていくのです。

p118 受身な心と風邪

一旦方向ずけられたら、意志でどんなに努力してもその空想には勝てない。

結局空想が方向ずけられたら方向に体の動きは行ってしまうということです。

…………………………….

それでいて私たちのように、風邪を引いたらそれを機会に体を治そう、癌になるような鈍い体にならないように上手に経過しようと思っていると、今度は風邪の方が意地悪をしてついてこない。

……………………………

だから予防注射をして風邪を防ごうというような受け身な心が、風邪を誘発しているかもしれないということを解って頂きたいからです。

以上です。

風邪を引くことで、良いことがいっぱいあるのですね。😊

くしゃみが出ることも風邪ならば、私もたまに風邪を引いていることになります。

何時間かで良くなります。

先週久しぶりに風邪を引きました。

ちょっと長かったです。😊

原因は解っているので、浄化と気づきで良くなりました。✨

素晴らしい経験と気づきを頂きました。✨

物事には二面性があります。

神様がおつくりになったこの世は、本当素晴らしいと改めて感じました。😊

そしてすべてのご縁に感謝です。✨

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする