他人の言葉にパワーを与えているのは、あなた自身である。

部屋の片付けをしていたら紙袋の中から出てきて、また読み返してみました。

500ページ位ありますが、とっても面白いので、一機に読んじゃいました。(*^-^*)

P346~

神さま「人は、他人を傷つけることなんてできんぞ」

「他人がお前を傷つけたんじゃない、お前がお前を傷つけているんじゃ」

「例えばワシがお前に「このナリキン野郎!」って言ったら、どう思う?」

みつろう「全然傷つきませんね。ナリキンじゃないから。」

神さま「そうじゃ。今、ワシはお前を傷つけようと思って、お前に文句を言った。でも、お前は傷つかなかった。なぜなら、人間は絶対に他の誰かを傷つけることなんてできないからじゃ。誰かが悪意でもって他人を傷つけようと行動しても、「傷」をつけることは絶対にできない。本人以外にはな。」

みつろう「この教え、…なんとなく、わかるかも。自分がそう思っているから、自分で傷つくのか。でも、他人を傷つけることはできるでしょ?殴ったりして。」

神さま「できない。絶対に人間は他人を傷つけることはできないんじゃ。例えば、お前を傷つけようと、誰かが殴ってきても、お前がそれにポジティブな意味を与えれば、そのできごとはポジティブとなる。事実、ムチで叩かれることに快感を覚える人たちもいるんじゃぞ。」

みつろう「そ、それは変態の話じゃないですか。」

神さま「ワシからみると、お前の方がよっぽど変態にみえるぞ。意味なんてない中立な現象を常にネガティブにとらえ続けておるのじゃからな。起こるできごとには、本来的に持ち合わせている意味なんて絶対にないのに。「それをどう思うか?」ただそれだけじゃ。他人の口を使って、お前が、勝手に傷ついとるだけなんじゃ。(

みつろう「たしかに。「役立たず!」と言われた時、ムカついたけど、そのあと「のろま!」と言われた時、なんとも思わなかったですもんね。自分のことを「のろま」だとは思ってないから。俺が自分自身を「役立たず」と思っているから、傷つくのか。

神さま「そうじゃ。その本人が、そう思っているから、傷つく。他人の口から出た言葉は、全てが本人が思っている意見だと教えたじゃないか。」

みつろう「あぁ、前に習いましたね。現実は100%自分が解釈で作り上げているのだから、他人を作り上げているのも、自分である。だから、その他人の口から出る意見は、自分の意見ということになる。

神さま「そうじゃ。他人なんてそもそもこの世にはいないよ。あなたしかいないんじゃ。「あなた」とは誰か?あなたのことじゃよ。今、この現実を観測している、その「あなた」のこと。「え?わたしのこと?」と今思った、これを読んでいる「あなた」じゃよ。「あなた」しかいないんじゃ。観測者は、たった一人なのじゃから、当然じゃな。そんなあなたが、観測するその「現実」に登場する人物は、全て、あなたが考えている意見を語ってくれている。」

みつろう「理屈はわかるんだけど、なんか、不思議な感じですね~。「さとうみつろう」という登場人物も、「谷屋部長」という登場人物も、「ラーメン屋店主」という登場人物も、全てが僕の創り上げている人間なんだよね。じゃあ、なんで僕は、この「さとうみつろう」だけが愛おしいんだろう。」

神さま「不思議だと思わずに、腹話術師を想像すればいい。お前を含めて、お前の回りにいる人全てが、人形じゃ。それぞれの人の口を使って、あなたが自分の意見を言っている。じゃから、他人だと思っている人の意見もお前の意見じゃろ。」

みつろう「そうでしたね。高田課長の口を通して、「まじめに働くべきである」という意見を、僕が言わせてましたもんね。僕が、深層意識で信じている「まじめに働くべき」という意見を、彼の口から聞いている。なんか….、わかってきたぞ!日々、腹話術師みたいなことをやってるんですね、僕は。今すぐにでも、サーカスに出れそうじゃないか!だって、超うまいんだから!他人の口を、自分の声じゃないと見せかけて動かす技術が!」

神さま「とにかく、全ては自分の意見なんじゃよ。自分の意見だからこそ、自分が聞いて、自分が引っかかっとる。頭に残る。傷がつく。自分がそれに対して、なんとも思っていなかったら、絶対に引っかかることはないよ。「バカ」に「ナリキン」と怒鳴っても、さっき全然傷つかなかったじゃないか。それが証拠じゃよ。もし傷つくなら、お前が他人のその意見を、支持しとるんじゃよ。相手の口から出たその意見を、一番認めているのは、お前なんじゃよ。お前はいつも会社を17時の定時で帰るその時、課長はなんと言う?」

みつろう「高田の野郎、いつも俺に「たまには残業してくれないか」って言うんです。

神さま「それも、お前の意見じゃ。お前は、「会社のために残業するべきである」という意見ももっている。でもそれは深層意識下でじゃ。自分がそれを信じているということに、表層意識では気づいていないだけじゃ。だから他人の口からそのセリフを出す。そして、表層意識で信じている「残業はするべきじゃない」を腹話術人形の「主人公」を使って言わせているだけじゃ。「本人」という主人公の口を使ってな。実際、課長に「残ってくれ」と言われなからも、会社を17時に出たお前は、家に向かう車の中で何をしておる?」

みつろう「僕のしたことは正しいんだと、自己弁護のように自分に言い聞かせていますね。ムカつく高田の顔を思い浮かべなから「残業なんて効率が悪いんだ」とか「社内ねや規則で17時までだと決まっている」とかね。

神さま「自己弁護が起こる時はいつでも、反対側の意見も自分が支持しているからだ」と気づきなさい。だって、自己弁護とは、自分自身に「言い聞かせている」状態のことなんじゃから。こっちのほうが正しいと、何度も自分を説得しようとしている。どうして説得が必要なんじゃ? あなたが、相手の意見を「正しい」と思っているからじゃろ? だから、「自分」をこちら側に説得しようとして、自己弁護をしとるんじゃないか。そのさとうみつろうという登場人物が、「残業は正しい」とどこかで思っているからこそ、自己弁護をして、自分をこちら側に引きずりこみたいんじゃ。こうして、「残業はするべきだ」を他人に言わせ、「17時に帰るべきだ.を自分に言わせることで、お前たち腹話術師はこの世界を楽しんでいる。」

みつろう「いや、ぜんっぜんたのしんでねーよ! この腹話術大会のどこが楽しいんだ!」

神さま「もっと、楽しみたいのか?」

みつろう「もっと楽しみたいに決まってるだろ! アホかお前は! この「ポイントで「いや、苦しみたいからけっこうです」とことわるバカがいるとでも?」

神さま「腹話術大会を楽しめない理由は、ただ一つ。特定の誰かの意見を支持するから、苦しくなるんじゃよ。いつも「私」だと思い込んでいる、その人(読者のあなたの名前を入れましょう。)のことじゃよ。あなたは、いつもなぜか、その人だけを応援しとるじゃろ。」

みつろう「当然じゃないか! なんで俺が、高田を応援しないといけないんじゃい! ジャパネットかよ! 俺は、いつでも「俺」の応援団じゃい!」

神さま「どちらもお前の意見なのに、片方だけ応援するから苦しくなるんじゃよ。 ある大リーグの球団の社長は、長年苦しんでいた。自分のチームがいつも負けるからじゃ。ある年、その社長は、相手側の球団も買収することにしたんじゃ。 こうして、両チームのオーナーとなったこの社長は、野球のゲームで苦しむことはなくなった。 ここからがすごい話じゃ。 この社長は、苦しむどころか、むしろ野球をみることを毎回楽しめるようになったことにきづいたんじゃ。 両方を応援しているからこそ、シンプルに「野球」というゲームそのものを楽しめるようになったんじゃよ。」

みつろう「っち、金持ちはいつでも、いいよな。ポーンと5百億円の球団を買っちゃうんだから。そりゃー、楽になるでしょうよ、人生も。缶コーヒーじゃあるまいし、ポンと買うかね、球団なんて。」

神さま「ほら、また特定の「みつろう」を応援しておる。相手側の金持ちを応援できていない。当然苦しいじゃろうな。片方だけを応援しちゃうのだから。いいか、宮沢賢治は言った。[雨ニモマケズ 風ニモマケズ…..アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニイレズニヨクミキキシ…….]とな。特定の「自分」だけを応援したりせずに、その「自分」すらも勘定に入れずに世間を見つめれば、絶対に苦しいことは二度と起こらんよ。」

みつろう「さっきのイヤミな社長では納得できませんでしたが、宮沢賢治の話でなら、納得できます! というか、その「雨ニモマケズ」の解説、多分誰も知らないと思いますよ、日本人。 あんた、やっぱすげーな! 「自分」がピンチになるからだし、「自分」を守りたいからだし、「自分」を幸せにしてあげたいからだもんね。これすらも勘定に入れずに計算すれば、いつでも俺は幸せじゃねーか。」

神さま「そうなんじゃよ。お前たちは、いつでも本当は幸せなんじゃ。それに気づけていないだけじゃ。「役立たず」と言われて傷ついたのは、お前自身が「自分は役立たずだ」と思っていたからじゃ。ということは、相手が「役立たず」と言っても、別にいいじゃないか。だって、それもあなたの意見なのだから。」

みつろう「ああなるほど、今、そう考えてみると、別に!役立たず」に腹がたちませんね。」

神さま「お前の中から、余計な固定観念が消えたからじゃよ。覚えておきなさい。人は他人を傷つけることはできない。自分自身で傷つくだけじゃ。それなら、自分自身で立ち直るしか方法はないじゃないか。相手が吐いたセリフで傷ついたなら、自分自身がそう思っているから傷ついているんだ、と冷静に分析しなさい。相手の意見を言わせているのも私だと気づけたなら、絶対にあなたは二度と傷つかんよ。」

以上です。

人それぞれにいろんな固定観念がありますが、「相手の意見を言わせているのも私」「人は他人を傷つけることはできない、自分で傷つけるだけ。」

これに気づいたら、「傷ついたと感じた言葉」の原因を冷静に解決していくと良いと思います。

全ては自分の中にあるんですよね。

幸せ❤の道を一歩一歩、自分のペースで、時につまずき、時に回り道、時に走り、……

Keep on going ❗ (*^ー^)ノ♪

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