免疫学者 安保徹医学博士 談

免疫学者  安保徹医学博士  談

【安保徹 教授 談】

●ガンは、異常な細胞ではなく、「低酸素」「低体温」のなかで、生き延びるために、生まれてきます。逆の環境を与えれば、ガンは自然退縮していきます。

●ガンは、体に悪さをする存在ではなく、「低酸素」「低体温」という体内環境に対する、「体の適応反応」です。

●ヒトの体内深部は、酵素が最も活発に働ける、約37.2度を維持しています。わきの下は、36.2~3度が平熱となります。

●解熱剤、痛みどめ、抗がん剤、ステロイド剤...。これらはすべて交感神経を刺激して血流を止め体温を下げ、免疫力を低下させます。

●私は、長年の研究の中で、「生命体は自分自身では失敗しない」ことを強く実感しました。

●体は、より良い方向へと動くようにできています。

●ガンの人は、細胞に「酸素が少なく」「リンバ球の数が少ない」ことが特徴です。

●血流が悪くなると、細胞は「酸素不足」になります。

●血流がとだえると、体温が下がってしまいます。

●ガン細胞は、「正常細胞からミトコンドリアが削られた」だけの違いに過ぎないのです。元は共通の遺伝子です。

●ですから、遺伝子レベルであろうと、細胞レベルであろうと、ガンを死滅させようとして、抗がん剤や放射線で攻撃すれば、正常な細胞も同じ遺伝子を使っているから、生命そのものが、滅びることになります。

●抗がん剤は、兵器のマスタードガスをもとに、1950年から1960年代に活発に開発され、現在使われている主な抗がん剤は、この時期に出揃いました。

●抗がん剤は、「低酸素」「低体温」「高血糖」をもたらします。この3つは、発ガンの内部環境そのものです。抗がん剤治療によって、ますますそれら3条件に拍車をかけます。これではガンが治るはずがありません。

●ガンの人の内部環境は、「ミトコンドリアが少なく」「低酸素」「低体温」です。逆の環境を与えれば、ガンは、自然退縮していきます。ミトコンドリアが働き安い環境をつくればよいのです。

●具体的には、

・食事の内容や、量を変えたり、

・早寝を心がけたり、

・運動を始めたり、

・体を温めたり、

ということです。

●体を温めることによって、ミトコンドリアが活性化します。

●免疫力を高めるために、一番てっとり早い方法が、「入浴」です。ぬるめの湯に、ゆったり入るのが効果的です。

●熱い湯に入ると、交感神経が刺激されてしまいます。交感神経が緊張すると、血管が収縮し、血流が悪化します。

●体温+4度C、少しぬるめと感じるくらいが、副交感神経が活発になり、免疫力が高まります。

●具体的には、40度から41度くらいのお風呂に、10分から30分つかっているくらいです。

●時間に余裕があるときは、「半身浴」がおすすめです。発汗するので、時々水分補給します。全身浴以上に、体内の毒素が排出されます。

●実際、治った人たちに聞いてみると、一日十二時間風呂に入った、とか聞いています。

●高齢者や病気治療中の人は、「足湯」や「湯たんぽ」がおすすめです。

●池見酉二郎教授が集めた癌の自然退縮は74例に上がりました。

風邪、面疔、マラリアなどで、高熱が出た後に癌が消失しました。

温かい内部環境で、酸素が運ばれ、循環が良くなって、癌が自然退縮したものと考えられます。

●また、アレルギー反応とか、癌の周りで炎症が起きているときに、自然退縮が始まっていたといいます。

●ミトコンドリアは太陽に当たることによってつくられます。免疫力を上げるためには、日光が不可欠です。一日一時間くらいは屋外で過ごすのがおすすめです。

●有酸素運動は、 ミトコンドリアを活性化します。激し過ぎる運動は交感神経が刺激されてしまい、逆効果です。歩くことを習慣にすると良いでしょう。

●腸内環境が悪化すると、免疫の要である、リンパ球が育ちません。腸内環境を良くするためには、食事が大切です。

●野菜や、キノコ、未精白の穀類などは、リンパ球を育てます。

日本人は、野菜と海藻好きですから、一般的には、腸にはリンパ球がいっぱいあります。(※菌床栽培のキノコの多くは菌床に農薬、防カビ剤等多用されているので要注意です。)

●野菜や果物をたべると、ミトコンドリアが活性化し、体内で呼吸が促進されます。

●腸内環境をよくするように努めれば、癌の進行は大体1~2ヶ月で止まります。リンパ球が働いて退縮までいくには、1年くらいかかります。焦らずに、ゆっくり取り組めばいいのです。

●免疫力が上がってリンパ球が増えれば、がんは自然退縮するものなのです。リンパ球の数が1800~2000個╱mm3あれば、がんは自然退縮します。

●ところが、リンパ球を確実に減らしてしまうものかあります。それが三大療法です。

●とくに、放射線治療を受けると、その後、リンパ球の減少が長く続いてしまいます。

●ネズミに悪性のガンを発ガンさせるためには、ガン細胞を百万個も注射しなければなりません。

しかし、ネズミに放射線を当ててリンパ球を減らしておくと、たったの千個注射するだけで発ガンしてしまいます。

●肉食に傾いた食事も癌の要因となります。肉や脂っこいものを、いっさい食べてはいけないというわけではありません。適度に摂取すればよいですが、基本は玄米菜食がよいでしょう。

●玄米が合わない人は、白米に玄米を混ぜたり、分つき米にするといいでしょう。

●私自身、玄米を主食とし、野菜、海藻、キノコ類をよく食べ、肉や魚などは週に1、2回食べる生活です。

●基本を抑えていれば、あまりぎちぎちに守らない方がよいでしょう。自分を縛るのはよくありません。

●ガンの検査を頻繁に受けすぎないことが重要です。

●ガンの自然退縮のときに、何が起こるかといいますと、腫瘍マーカーが上がるんですね。

●腫瘍マーカーはガン細胞のかかえている、膜とか細胞質の構成成分ですから、免疫機能が上昇し、ガン細胞が破壊され始めたときにも、腫瘍マーカーは上昇します。

●X線写真、CTやMRIの画像に一喜一憂する必要もありません。CTなどで検査して、ガンのサイズが大きくなっていて、びっくりすることがあります。

このときはガンの中が壊死して治っている、ということも、長崎の田嶋先生が症例を報告していらっしゃいます。

●見かけが大きくなっていて、中が壊死する、繊維が強いときはそのまま空洞化して治るし、弱いときはそのあとで潰れるという形をとるんです。

●腫瘍マーカーが上がったり、ガンのサイズが大きくなったと怯えて、また体を痛める治療に引き込まれる人も多いです。そこは注意した方がいいですね。

●転移は怖くありません。ガンが治るサインです。体が治癒力を発揮してガンをたたいている最中です。(ただし、リンパ球が少ない場合はこの限りではない)

●リンパ球が上がり始めたときに転移を起こしやすいということがはっきりしました。転移というのは、原発巣がリンパ球によって攻撃されて、散らばっている状態なのです。

●そして散らばった後にすっと消えていく。

●実際、転移が起こったガンが自然退縮して治るということを何十例も経験しました。

●京都研究所の福田先生は、転移したあとに、いい結果がでると症例をいっぱい持っていらっしゃいます。

●意外と、肺転移、肝転移、骨髄移植した後に消えていることがある。

●免疫細胞がガンをたたくときは、必ず炎症反応が起こって、発熱、痛み、不快を伴います。肺がんなら咳がでてきたりします。

●患者さんも、医師たちも、こういう症状が治癒の過程で起こることをわかっていないので、つい、症状を止めたくなるのです。

しかし薬を服用して症状を止めることは、治癒反応を止めているわけで、ガンを治すためには、まったく逆効果なことです。

●ガンの自然退縮につながる治癒反応がはしまると、一週間くらいは寝込むようなつらい症状が続きます。その後、リンパ球が増えてガンが退縮しはじめます。

●この治癒反応は昔から、傍腫瘍症候群(パラネオプラスチック・シンドローム)という名前で、ガン患者の治癒過程で必ず起こる反応として知られていました。

ところが戦後、抗がん剤を使うようになって以来、忘れ去られてしまったのです。

●発熱、痛みの他に、しびれなどの神経症状もでてきます。傍腫瘍神経症候群(パラネオプラスチック・ニューロロジカル・シンドローム)とよばれます。

●今の若い医師たちは、この治癒反応の存在自体を知らないことが多いようです。

●体が血流障害を治そうとして、血流がおしかけるときに痛みがでます。それを痛み止で常に止めていると、血流障害によって顆粒球増多が起こり、発ガンが促されます。

●血流を止めれば、炎症反応が止まる、これが炎症鎮痛剤のしくみです。

これは、病気の治癒による消炎とはまったく違います。

●痛み止め(消炎鎮痛剤)は、血管を閉じ、血流を止めます。

全身の血流が悪くなり、血管がたえず縛られた状態になり、血圧も上がり、動脈硬化も進行します。

組織破壊が繰り返され、細胞のガン化が促進されます。

ガンが見つかったら、発ガンした場所に、血流が増えるようにするべきだと思います。

●現代医療は、症状を、徹底的に薬で取り去るという方向に進んできました。しかし、じつは苦しい症状こそが、治癒のために必要なプロセスだったのです。

●現代医療は、症状を消すことに専心したために、治癒とは正反対の方向に向かっていたのです。

●例えば、痛む、熱を持つ、腫れ上がる、発疹がでる、こういう症状はじつに不快です。

しかし、その症状こそ、患部に血流を送って治そうとしている、体の治癒反応なのです。

●熱があるから、痛みがあるからこそ、治癒に向かうのです。

それゆえ、対症療法は、ほんとうの治癒をもたらさないのです。

その結果、病を慢性化させてしまいます。

●消炎鎮痛剤とステロイド剤を、病気治療に使い続けてはいけません。

血流障害をおこし、組織破壊を促す「病をつくる薬」の代表格です。

●痛みや発熱、かゆみ、下痢などの不快症状は、体が治るときに生ずる「治癒反応」です。

●こうした治癒反応を、医者は悪玉とみなし、症状を薬で抑える対症療法を行います。

●患者さんは一旦楽にはなりますが、治癒反応を抑えられ、病気の治りは悪くなり、さらに薬を足すという悪循環が始まります。

●例えば、潰瘍性大腸炎で現れる下痢や腹痛は治癒反応ですが、どこの医療機関で受けても、炎症鎮痛剤とステロイド剤によって、この治癒反応は完全に止められてしまいます。

●本来、治癒反応を促す治療を行っていれば治る病気も、対症療法を続けることで難治化し、本格的な難病になっていきます。

●難病に指定されている病気は、医療が難病にしてしまったものが少なくありません。

●病気を治したいと願うならば、薬の常用をやめることが大切です。

●熱、痛み、吐き気、だるさ、などのさまざまな不快症状は、すべて体が自ら治ろうとする治癒反応であり、悪者ではありません。

●体が治ろうとするときには、副交感神経優位になり血管を開き、血流を増やして傷ついた組織を修復します。

●痛みや熱、腫れなどの症状は、血流が増え、組織を修復する際に生じるもので、この苦しい修復プロセスを通り抜けた先に、治癒というゴールが待っています。

●病気を治すには、治癒反応を応援してあげればいいのです。

血流を止める消炎鎮痛剤やステロイド剤を使わないようにすること。

痛くても、できる範囲で動かして血流を促すこと。

下痢は止めず水分を十分にとること。

このような方法で、やがて体は治っていきます。

●病気によってはかなり苦しいこともあります。

血流が増えるほど、痛み、かゆみ、炎症などか強くなるからです。

治癒反応があまり強くて耐え難い場合には、症状の2~3割を取る程度に薬を使ってしのぐのはやむおえません。

症状が和らいだら、また体が治る病気反応を助けてあげてください。

●ありがたいことにいったん障害を受けても、私たちの組織は血流さえ送りこまれれば、修復されるようにできています。

●対症療法で使用される薬の中で、もっとも体を破綻させるのは、消炎鎮痛剤とステロイド剤です。

●痛みが起こる原因は、そもそも血流障害です。

消炎鎮痛剤で血流障害はさらに悪化します。

薬をやめると、体は血流を再開させるために血管を開きます。

また痛みがぶり返して、いたちごっこになります。

●消炎鎮痛剤を常用している人は、血流が途絶えてしまうために、高血圧、耳鳴り、めまい、頭痛、腰痛を併発している人たちが少なくありません。

●長期使用によって組織破壊が進みます。

●交感神経緊張により、血糖値を上昇させるグルカゴンの分泌を促します。

また、インスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島を破壊します。

●骨盤内の血流が悪くなり、子宮内膜症や卵巣嚢腫にかかりやすくなります。

●慢性的な血流障害によって、体のあちこちに痛みが生じるようになります。

●その結果、高血圧、糖尿病、不眠症、便秘、頭痛など、新たな病気が上乗せされます。

●そのたびに医師は、降圧剤、経口糖尿薬、睡眠薬などの薬を処方します。

薬漬け医療のはじまりです。

●消炎鎮痛剤を服用したことによって、破綻をきたしている人は多いはずです。

●湿布薬、内服薬、座薬といろいろありますが、どれもまったく同じことが起こります。

●炎症鎮痛剤よりさらに血流を止める力、消炎作用が強いのがステロイド剤です。

●ステロイド剤の組成は、コレステロールと同じものです。

コレステロールは、血管の内側に付着し、蓄積してくると、酸化コレステロールに変化し、動脈硬化の原因になります。

ただし、酸化する前の新鮮なコレステロールは、ホルモンや細胞の膜をつくる材料として、欠かせない脂質です。

●ステロイド剤を使い続けると、体に蓄積され、酸化コレステロールに変化して、組織を酸化し、組織破壊が進行して悪化の一途をたどります。

●ステロイド剤の常用は、新たな病気を上乗せします。

頻脈になり不安感が増すようになります。

血糖値が上がり糖尿病を発症します。

組織破壊が進むと、体のあちこちに痛みが生じます。

●そのたびに降圧剤、精神安定剤、経口糖尿薬、消炎鎮痛剤が加わり、薬漬けから逃れられなくなります。

●医師の多くは、ステロイド剤を使うことが治癒反応を止めて病気を難治化させ、新たな病気を生み出しているという認識がありません。

●アレルギー反応は、抗原や汚染物質を体外に排出させるために、体が必要に迫られて起している反応です。

発熱、炎症、かゆみ、発疹など、さまざまな不快症状が現れます。

目的は血流を増やし、有害物質を排出することにあります。

●膠原病でも、リンパ球とウイルスが戦って、破壊された組織を修復するために、炎症を「わざわざ」起します。

リンパ球による炎症反応はつらい症状となって現れますが、そこを通り抜けないと体は治ってくれません。

●体が治る反応を、ステロイド剤で止めてはいけないのです。

●治癒とは逆行する方向で消炎していることが、危険だといっているのです。

●多くの医師は、ステロイド剤や消炎鎮痛剤の害を軽視しています。

●高血圧の治療薬で私が危惧しているのは、降圧利尿剤の害です。

利尿剤は体から、水分を搾り取る作用があります。

脱水で血液量を減らして血圧を下げることに成功しても、脱水で血液はドロドロになり、血液が流れなくなってしまいます。

●利尿剤による脱水は、全身で循環障害を起します。

目では房水の排出がうまくいかなくなり、眼圧が上昇し、緑内障を発症します。

血液の濾過や尿の生産ができなくなり、腎不全が起こります。

●実は腎臓病でも、緑内障でも、利尿剤が使われています。

いづれの病気も、利尿剤によって循環障害がつくられ、

緑内障→腎臓病

高血圧→緑内障

腎臓病→高血圧

といった具合に、新たな病気が上乗せされてしまいます。

●私の母は、緑内障の点眼薬(利尿剤)をやめたら、目のかすみが完全になくなり、調子が良くなっておどろいていました。

点眼薬で水分を搾り取られて循環障害を起し、見る機能が低下していたのです。

●腎臓機能低下の患者に、利尿剤を投与することも問題です。

尿を出すには、血行を良くする必要があるのです。

それを、利尿剤で化学的に腎臓を働かせようとすると、腎機能が壊されていきます。

利尿剤→脱水→血液粘性上昇→血流障害→頻脈→顆粒球増多→腎障害

の図式が見えます。

●利尿剤は多くの病気に使われています。

利尿剤を服用した患者は、激しい喉の乾きと体調不良を訴えます。

渇きが強いのに、身体は水を十分に吸収できなくなってしまいます。

そして破綻していくのです。

●患者が増え続けている病気があれば、その治療法に疑問を持つ必要があります。

●「みんなこの治療を受けているから」とか「偉い先生が処方してくれる薬だから」と、医者任せにしていては治るものも治らなくなる可能性があります。

自分の身体を救うためには、動物的な勘を働かせる必要があるのです。

以上です。😊

この文章は、あるカフェの方がガンになったお客さまのために、ある方が教えてくださり、ブログに掲載されたそうです。

安保徹先生は、本や動画がいっぱいあり、私もこのブログの中で掲載しています。

どうぞご参考に😊

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