「空海KU-KAI美しき王妃の謎」見ました。
空海とあるので、空海の歴史物語かと思っていたら、ちがいました。
「美しき王妃の謎」とあるように、空海が楊貴妃の死の謎を解き明かすミステリー映画です。
中国では、「妖猫伝」とのことで、納得しました。
はい、黒猫さんの物語ですね。(*^-^*)
原作は、夢枕貘「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」
10年の歳月をかけた大作はスゴいものがありました。
建設期間6年という、長安のオープンセットは、本当にスゴい‼
全てのシーンの美術と、衣裳も本当に見ごたえがありました。
思っていたものとは、かなり違い、映画が終わったあと、???がありましたが、
一つ、とても印象深い場面がありました。
空海が舟に乗って荒波に揉まれている場面です。
一緒に赤ちゃんを抱き抱えているお母さんが乗っていました。
赤ちゃんを抱き抱えている母親は泰然として、ただ、赤ちゃんがスヤスヤ眠っているのを見つめていました。
空海が母親に恐くはないのかと、聞いたら、何か答えていました。(忘れてしまいました。)
たぶん、「この子がスヤスヤ眠っているから、何も恐くはありません」とかだったと思います。
母親の心が穏やかに凪いでいたからでしょう。
映画では、空海は海に投げ出されましたが、
母子は、板の上に何事もなかったようにたたずんでいました。
母親の子供に対する「無償の愛」の凄さを伝えているのだと思いました。
母の愛は、最強です✨
そして、思考の現実化のことも見せています。
同じ舟に乗って荒波に揉まれている状況を、一人は怖れることで、海に投げ出され、一人は怖れることなく、ただ無償の愛で腹をくくり、何事もなかったように板の上にいるという、それぞれの思考による、現実をもたらしていました。
この場面がとても心に残りました、
空海はイエスのように多くの人に癒しをもたらしていると聞きます。
本当の空海の素晴らしさを学ぶきっかけになれば、幸いです。