「一族の土地宣言」「不信の壁」「裁きは無用」アナスタシア9🌲

アナスタシア9🌲から抜粋させていただきます。

p217 「一族の土地宣言」

この状況は国の食料安全保障を損なうだけでなく、領土内に暮らす国民を自滅させることにもなりかねない。

しかし、この件に関して政府や誰かの犯した間違いを責めることは逆効果だ。

間違いをしたのは社会全体であるからだ。

それはわが国に限ったことではなく、実際に多くの国々が破滅の危機に瀕している。

今すべきことは、目の前に迫る未来にポジティブな転換を起こすために何ができるかを、一人ひとりが具体的に考えることだ。

例えば、国策として農業を経済基盤にすえるだけでは、非効率で破壊的なことが数々の事例で証明されている。

農業を経済基盤にすえると競争原理が働くため、各家庭は収穫量を上げようと、農薬や除草剤を使用したり、有害な遺伝子組み換え作物を栽培しだすからだ。

まさにこういったことにより、国民全員の命が脅威に晒されるのである。

一方で、私のように、一族の土地に暮らす人が家族や都市に住む親族たちのために必要な食べ物を育てる場合、大地への関わり方は根本的に異なるものになる。

よって、一族の土地の余剰農産物を都市部の店頭に並べられるようになれば、普通の農産物とは比較にならないほどの質の高い商品を提供できるだろう。

経済危機から脱するためには、既存のものとは根本的に異なり、誰にとっても理解しやすい家族の暮らしを礎にした発想が不可欠だ。

p222

「ウラジーミル、私、その理由がわかりはじめたように思うの。

ほら!

創造主が地球を創造する直前に自分の意図を宣言したのを覚えている?

大宇宙の本質たちからの『何をそんなに強く願う?』という問いかけにたいして、創造主は『共に創造すること、そしてそれをみる歓びをみなにもたらすこと』と答えたわ」

「でも自分の意図を宣言することが、それほど大切なことかい?」

「もちろん、とても大切よ。

皆の前で宣言することは、何よりもまず、自分自身に対して宣言することになるの。

自分の内に起こっていることを理解し、自分を信じることにもなる。

それだけじゃない。

自分の意図を宣言した時点で、物質化がすでにはじまっているの。

そして人前で公言することは、皆を共同の創造へと誘うことになる」

「だが、わざわざ皆を誘う必要はないんじゃないか?

嘲笑うやつや邪魔をする奴、まったく無関心な人だっているかもしれない」

「嘲笑や対立や無関心も、反作用として共同の創造に参加しているの。

そういった反作用は重要な役割を持っていて、宣言をした人はそれらすべてを調和させて創造を完成させていくの」

「アナスタシア、なんだか気持ちが高揚してきた感じがするよ。

なんでだろう?」

「ウラジーミル、私もよ。

この宣言は来る新しい時代の前触れとして表れた。

この宣言の行間に込められた希求には、偉大なる自覚が密かに宿っている。

人間は何千年にもわたって、人生の意味や目的を定めることなく生きてきた。

何を目指し、なんのために生きるのか?

次の世代に何を引き継いで欲しいのか?

人類はどこかで道を誤った可能性はないか?

先祖たちの選択は、どのような結果をもたらしてきたのか?

こうした問いに答を出すこともなく、せわしい生活の中で人類は子どもを産み、育ててきた。

だから、その子どもたちは何を引き継いでいくべきかがわからなかった。

そうやって人類は壺や矢尻の破片だけを後世に残しながら、空虚な人生を生きては死んでいった。

結果的に、いつの時代も、何も受け継げなかった子どもたちは、両親のことを社会的な評価方法でしか知ることができなかった。

例えば、あなたの祖父母たちも、自分が人生に求めていたものを、あなたのご両親に言葉で伝えたことはなかったし、そのご両親だってあなたに言葉で伝えたことはなかった。

末裔であるあなたは、彼らが人生のどの部分を次世代に引き継いでもらいたいと願ったかわかる?」

『私は強く願う。

私が創造をはじめることで、子どもたちが約束の地であるこの一族の土地で人生を謳歌することを!

そして彼らもこの地をより美しく磨きあげていくことを!

きっと、子どもたちの方が、私よりも優れた人間になるだろう。

そうなるよう、私が今、はじめるんだ!

そしていずれ、私の子孫たちの中に、私の粒子が生き続けていくのだ』

自分の言葉で宣言する。

p241「不信の壁」

あなたは目の前に、自分の力が信じられないという障害を自らつくり上げ、私を説得することでその障害をさらに強固なものにしている。

ウラジーミル、あなたがつくったその不信の壁の向こう側には、花々を咲かせた美しい園で人々が幸せに暮らしている。

それなのに、あなたにはそれが見えていない。

あなたがつくり上げた壁が邪魔をしているからよ。

私が解決方法を見つけたら、その壁はさらに強固なものになってしまうわ。

それだけじゃなく、もしもそれが実はとっても簡単な方法だったとしたら、あなたは自らを侮辱するようになる。

“どうして自分で気づけなかったんだろう?”とあなたは思い、自分には能力がないに違いないと結論づけてしまう。

私は大宇宙がこれまで経験してきたことすべて、そして大宇宙が知り得る情報のすべてを、自分の気持ちをとおして大宇宙から受け取っているだけ。

自分の力に対して不信の壁をつくらなければ、誰にでも同じことができるの。

でも、そのためには体が健康であり、歪曲のない心で意識することが必要。

「とても簡単よ。

自分で課題の解決方法を探そうとするの。

そして、他の誰かではなく、あなたが最も正しい方法を見つけられるのだと信じるの」

「ウラジーミル、もしかしたら、その状況は創造主によって用意されたものかもしれないじゃない?

考えてもみて、もしもその場所がもともと肥沃な土壌だったなら、今、そこに住んでいる人々は一族の土地を手に入れることができていたかしら?

まさに創造主がその状況をすべてつくり上げたからこそ、国も地方政府も農地には向かないと考えてその土地を放棄したのかもしれないわ。

そういった状況だからこそ、三百もの家族が土地を得て一族の土地を築けたんじゃないかしら?

今は楽園なんてできるはずがないと嘲笑う人もいるかもしれないけれど、本当に必要な情報が誰か一人にでも届けば、その小さな火花はやがて大きく燃え上がり、その土地一帯は何百万もの花々を咲かせる果樹や草たちで輝くようになる」

「あなたたちが挑む課題は、一族の土地を見た目にも、実質的にも完璧な暮らしの場所へと仕上げるという、とても興味深くて意義のある共同の創造よ!」

「私の愛する人よ、私とあなたの永遠はこの先にある。

命はいつも、その営みを謳歌する。

太陽の光は春に輝き、魂は衣替えするけれど、朽ちてゆく肉体が従順に大地に抱かれるのは無駄ではなく、春になれば新しい花たち、草たちが肉体から生まれ出る。

もし、あなたが不信を抱きながら無限の大宇宙に塵となって吹き飛んでしまうのなら、彷徨い続けるその塵を、ああ愛しき人よ、私が集める」

「あるときアナスタシアが詠んでくれたんだが、単なる美しい詩の一節だと思っていたから、まさか言葉による創造だとは思いもしなかったよ」

「自分の内を探すんだ」

p279

「大体その時間(夜中の三時)に、他のすべての臓器が肝臓に蓄積した毒素の浄化を手助けするからよ。

さらにそのとき、両手のひらを肝臓に当てながら感謝の気持ちで肝臓のことを思い、意識の中で『ありがとう!』と伝えれば、肝臓は活気づいて自分で修復をはじめる」

「もちろん、生き物よ。

あなたの身体にあるすべての臓器も、同じく意思を持って生きているわ」

「ドルメンに入っていった人たちは、永遠の瞑想に就いていた。

より効果的に子孫たちに情報を伝えるために、あえてこの方法を選択したの。

ドルメンは、その助けになっていた。

一方でこの独特な設備は、人間が情報を子孫たちに伝えられるよう、ドルメンよりも効果的に働くの。

でもそれだけじゃなく、一定の条件下でなら、中にいる人間はそれまでに受け取った反知性の情報を最小限にして、代わりに大宇宙からの情報を受信することができる...」

p281 「裁きは無用」

「...この際、何世紀にもわたって人類が積み立てきた技術的手段を善いことに役立てればいいと思うわ。

それが相反するものを統合させることにもなる。

でも、将来的には少しずつそういったものが不要になっていくよう、暮らしを設計することが不可欠だと思うわ」

p284

「すべてを余すことなく認識し、それを整理した上で、否定的なものを圧倒する肯定的なイメージを呼び起こすことが必要だと思うわ」

p286

「どの宗教を受け入れるかは一人ひとりが選択すればいい。

でも、人間がたどってきた道に起こった出来事を否定してはいけないわ。

過去に起こったことのすべてが、今日の人々の自覚に不可欠なものだった可能性があるの。

善いと思うことは受け入れ、否定的に映ることは、未來に操り返されることがないよう、きちんと整理することが必要よ。

だから、すぐに否定しないで」

「じゃあ、もし否定的に映ることをきちんと知ろうとせず放置した場合は、必ず同じかたちで繰り返されるのかい?」

「ええ、繰り返される。

あたかも新しい教義を伝えるかのような預言者が現れるけど、過去のことを忘れてしまった人たちは、中身が変わっていないことには気づかずに、新しい教義に大喜びで耳を傾ける」

p287

「他者からもたらされた過去の情報を否定し続ける限り、あなたは自身の内にある粒子を拒絶していることになるわ」

「嘘の情報の粒子もあなたの一部なの。

それは、あなたが嘘だと見抜くために保存されたの」

p289

「...

すべてが

一なるものから発生している...つまり、すべての人は兄弟なの。

そのことを忘れた人々が殺し合いをしながら、互いに『敵』の内にいる自分を殺している。

...」

「彼らの自覚と気持ちが、世界に新しいものを提示しているの」

p369

「...最初の文明が歩んだ道を『自然界に備わった能力を生かす道』と呼ぶことにしましょう。

その文明の火は、創造主が産み出したすべてを活用していた。

神の創造物を探求し、それらを使って暮らしの環境を常に磨き上げていたの。

神の創造物は完璧だけと、各世代が前の世代よりもさらに賢明な存在に磨き上げられるようにできている。

創造主はそのようにプログラムをくんだの。

それ以外はあり得ない

そうでなければ、創造主はその名で呼ばれることはなかったはずだし、創造主が生み出したものたちは次世代まで続かなかったはず。

そして、創造主による壮大な創造のはじまりは人間だった。

p321

「あなたは『家』の新しい概念を見つけたのね!」

「ママ、ぼくはあれからずっと一族の土地をどう磨き上げるかを考えていて、やっとわかったんだ。

人が家を建てるときに重要なのは、自分のためだけじゃなくて、土地のためにもなるように建てることなんだ。

そうすれば、人間と土地が互いに深く結びついて、その空間の中で一体となることができるんだ」

「一族の土地全体が家なんだ」

p339

「ウラジーミル、人間が神になることはないわ。

人間は誰もが神の息子と娘。

そして神であり親たる存在は、我が子が自分よりももっと優れた者であるよう願っている。

だから、子どもたちも知性と反知性を自身の内で調和させることを志すことによって、必ず優れた者になれるの!」

「神の子としてのイメージを人間に取り戻したんだ。

そのイメージとは、人間は創造主のように、生命の存在しない惑星に美しい暮らしを創造し、磨き上げ続けることができるというものだ」

p340

「無意味な人生が続くのであれば、それは死んでいるのと同じことなんだ。

自分の可能性と向き合わない限り、結局は『なんのために生まれてきたのか?』という疑問を繰り返すはめになる。

何百万年もの間に無数の教えが存在してきたが、それらはすべて、誰かから何かが与えられることを期待するように説くだけの教えだった。

そうやって人類は自分の意識と知性に鍵をかけ、期待をし続けた。

人類は、大宇宙がなんのために人間の頭上で星々に火を灯しているのかを考えようともしなかったのだ」

p345

ひょっとしたら、私が手に入れた土地が肥沃でなく、春にもなかなか雪解け水が引かない場所であったことは、幸運なことだったのかもしれない。

私が土地を木々が根を張り、園に花々が咲き乱れる肥沃な土壌にしてやるのだ。

私はあの土地で、暮らしの環境を磨き上げ続けるのだ!

以上です。

どうぞご参考に。

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