「100年歯がなくならない生き方」
歯学博士小峰歯科医院理事長
小峰一雄
から抜粋させていただきます。😊
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もっとも大きな柱は「食生活の改善」です。
この治療を20年ほど前に始めてから、90%の患者さんの虫歯が治っています。もちろん、再発もほとんどありません。
なぜなら私の治療は「根治療法」であり、一般的な歯科医師が行っている「対症療法」とは別物だからです。
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◎砂糖が全身をむしばんでいる
虫歯は歯の表面ではなく、身体の内側から進行します。
ですから当然、いくら歯を磨いても意味がありません。
虫歯になりたくなければ、食事や生活習慣を見直す必要があるのです。
中でも重要なのは、砂糖をとらないことです。
砂糖をとるのをやめれば、9割の虫歯は予防できると私は考えています。
「そうは言っても、甘いものはやめられません...」
お気持ちはよくわかります。
かくいう私も、20年ほど前まで甘いものが好物だったからです。
厄年を乗り越えた、43歳ごろだったでしょうか。
私の身体はあちこちで調子が悪くなり始めました。
常に身体がだるく、疲れやすい。
風邪もひきやすく、血圧や血糖値の数値もよくありませんでした。
体重はいまより20キロも重く、85キロもありました。
精神的にも不安定で、常に頭がボーッとしているような状態でした。
まるで、厄年がずっと続いているような気分といったところでしょうか。
栄養学を学んでいた私は、試しに砂糖を一切、口にしない生活に切り替えてみたのです。
効果は驚くほどでした。
まず実感したのは、身体面より精神面です。
頭がよく回るようになったことをはっきり自覚しました。
私は当時、講演で大阪によく行っていたのですが、往復の新幹線で読める本はせいぜい1冊でした。
集中力が続かず、途中で眠ってしまうことも多くありました。
患者さんのためにもっと勉強しなくてはいけないのに、なんて怠け者なのだろうと、自分を責めてばかりいました。
しかし、砂糖をやめたとたん、片道で3冊も読めるようになったのです。
記憶力もよくなり、どの本のどのページに何が書いてあったか、パッと思い出せるようになりました。
以前の私では考えられなかったことです。
自分は「怠け者」ではなかった、悪いのは砂糖だったのだ...。
そのことがわかって、自信も生まれました。
以来、私は20年以上、砂糖を一切とらない生活をしています。
頭がよく回るようになった、頭がスッキリするようになったという報告は、患者さんからもよく聞きます。
ある小学生の男の子は、砂糖をとるのをやめて、学校の成績がクラスで一番になったと言っていました。
別のお子さんの例では、砂糖をとるのをやめてから、とたんにサッカーが上達し、初めてレギュラーになれたとの報告もありました。
サッカーはチームプレイですで、瞬時の判断が求められるスポーツです。
頭の回転がよくなれば、サッカーがうまくなってもおかしくありません。
ちなみに私は、お子さんが診察室に入ってきただけで、甘いものが好きな子かどうかひと目でわかります。
甘いものが好きなお子さんは、見るからに落ち着きがありません。
痛いのが嫌だと泣いたり、わめいたり、精神的に不安定な様子が見られます。
そういう子を診察してみると、当然ながら虫歯だらけです。
一方、砂糖をとっていないお子さんは落ち着いていて、しっかり挨拶もできる。
私や歯科衛生士の話しもきちんと聞くことができます。
長年の経験から、歴然とした差があることは間違いありません。
甘いものが好きな人は、交通事故を起こす確率が高いという調査もあります。
注意散漫になるからでしょう。
砂糖をやめた私に起きた変化は、精神的なものだけではありません。
まず体重が、たった2ヶ月で10キロ落ちました。
半年後には、さらに10キロ。
ちなみに、運動はまったくしていません。
もちろん運動自体は否定しませんが、ダイエットは砂糖をとらないことがすべてです。
砂糖をとっていたら、どれだけ運動を頑張っても体重が減ることはありません。
さらに、血圧、血糖値も正常値に戻りました。
風邪はこの20年来、一度もひいたことがありません。
砂糖をやめれば、心も身体も健康になります。
だまされたと思ってみなさんもやってみてください。
以上です。
どうぞご参考に😊