アナスタシア生命のエネルギー「呼吸するように食べる」

アナスタシア ロシアの響きわたる杉シリーズ7

生命のエネルギーから

p94

原初の人々の生き方は、現在のものとは異なる。

原初の人々は単に自然を知っていただけでなく、操作していた。

自然の音や天体の光をとおして、人々は大宇宙の情報ベースを利用することができていたんだ。

また、人々は頭脳だけでなく、気持ちでも情報を受け取っていた。

彼らの意識の速さは、現在の人間の意識よりも何倍も速かったんだ。

昔の神官たちは、他の人々よりも格段に速い思考速度に達することによってのみ、人類への絶対的な権力を得ることが可能となることを理解していた。

しかしどうすれば実現できるだろうか?

当時、古代の神官の一人が、最高神官との密談の場で言った。

「我らは、他の人々に十分な差をつけられるほど自身の思考を早めることはできない。しかし、全人類の思考を減速させるための特別な技法がある」

「お前は全人類と言った。それはつまり我々自身の思考も含むのか?」

「最終的にはそうなる。我らの意識と思考も遅くなるが、ごく小さなレベルでの減速だ。最終的には我らと他の人々との差は非常に大きくなるであろう。したがって、優位性は我らの側にある」

「このことを話したということは、お前は全人類の意識と思考を減速させることができる方法を見つけたのだな。話してみよ」

「単純なものだ。現在ある神なる食事の方法を、人々から隠すのだ。人々に、意識を速めるものではなく、減速させる食事を摂らせるのだ。これが主たる条件だ。その後は連鎖的な反応が始まる。意識の退化は多くの要因を生み出し、思考の速さに影響を与える。すべての人々は、我らに比べて完全でない人間になるのだ」

「神がみなに提供しているものをどうすれば隠すことができる?」

「提供されているものは、他ならぬ神のおかげなのだから、神に感謝することが必要だと、人々にふれ回るのだ」

「なるほど。お前は世にも恐ろしい、それでいて比類ない程の方法を考えついたものだ。人々は創造主に感謝することに賛成し、そこに何ひとつ悪を見ることはないだろう。我らは神の直接的な創造物たちから人々の気をそらすような儀式を考え出そうではないか····················人々は、自分たちは神に感謝しているのだと考える。しかし、我らがこしらえる彫像の周りに集まり感謝することに時間を取られればとられるほど、神による創造物たちと触れ合い交信することが少なくなる。そうやって、彼らは神から直接入ってくる情報からより離れていくのだ。

人々は我らから発信される情報を受け、それを神が望んだことだと思うであろう。

彼らの意識は偽りの道を進むのだ。我らが彼らの意識を、偽りの道へと連れていくのだ。」

何百年も経ち、神への尊敬をささげていると信じながら、人々は次第に神官たちによって考え出された儀式に、時間を費やすようになっていった。それと同時に、人々が創造主の創造物たちと直接触れ合い交信することはどんどん少なくなり、それにより宇宙の情報、神の情報を本来の質と量で受け取ることができなくなっていった。それは神に痛みと苦しみをもたらしていたが、人々は神に歓びを運んでいるものと考えていた。

その頃神官たちは、人々にどのような食べ物を好んで食べるべきかを説くようになった。それと同時に、神官たちは食事についての学問を立ち上げた。それは神官たちが、自身の脳、神経、健康状態、そして最終的には意識と思考を、他の人々よりも能力の高い状態に保っておくためだった。

このようにして、神官たちは人々に、あるいくつかの種類の植物の種を蒔くことを進めながら、自分たちは他の植物を、もっというと、他の人々より多様性に富んだ食事を摂っていた。こうして人間の意識と思考は恐ろしいほど退化していった。

人間は肉体と精神の病気を知った。

人々は直感的に食事の重要性を感じ、それから何千年ものあいだ、この問題を追及してきた。

···································

数千年にわたって、健康になるために、何をどのように食べるべきかを指南する様々な本が書かれてきた。

しかし、どの本にも、どんな賢者や学者にも、この問題を完全に明らかにすることはできなかった。

今でも人間の肉体と精神の病気がどんどん増加していることがその証だ。

病気をいかに治療すればよいかを指南する本が無数に書かれるようになった結果、今日、医学という学門が存在する。

医学は常に進化を遂げていると言われるが、それと同時に、病気を患う人々の数が増大していることも見て取れるはずだ。

でわ、医学は何を進歩させているのか?

それが病気であることは、結果から明らかなのだ。

ウラジーミル、この結果は君にはおかしなものに映っているようだね。

自然環境の中で生きている無数の動物たちは病気になっていないのに、なぜ自身を知能の高い存在であると考えている人間が、何をやっても自分たちの病に打ち勝つことができないのか?

治療するためとうたう君たちの世界の科学は、その始まり以来、すべての病気の根本原因に一度も触れることはなかった。

医学は常に結果だけに注目してきた。

病気になった人にとってはもちろん医師が必要だ。

しかし、現代の世界秩序の条件下では、それと同じくらい医師にとっても病人が必要なんだよ。

····································

食事の問題は、当事者たちを取り巻く占星術師や治療師、賢者たちによって何千年にもわたり研究がなされてきたが、誰にも理解することはできなかった。

もしも賢者の誰かが、人間がどのように食事をしなければならないかを理解することができていたのなら、世界で最も強いと考えていたその統治者たちが病気になることもなく、寿命も延びていたはずだ。

地上の統治者たちの中で、何を食べるべきかを知る者がいたならば、彼が地球の独裁的な統治者となっていただろう。

彼の思考の速度は、神官たちを超えていただろうからね。

しかし、地球のすべての統治者たちは病気になり、死んでいる。

彼らの寿命は普通の人々と変わりはしない。

かたわらに治療者や賢者が待機しているにもかかわらずだ。

人間社会が、退化し続けているのだ。

アナスタシアは、君の前で『呼吸をするように食べなければならない』という文言をさりげなく発した。

君はその文言には特に重要性を置かずに、出来事のひとつとして本に書き、公表した。

すると、今日生きている神官たちは、五千年以上前に神殿の壁から消された文言が公表されたことに、この上なく動揺をした。

彼らはアナスタシアの発言が書かれた本を注意深く何度も読み返し、彼女が単にこの文言を知っているだけでなく、神なる食事についての知識を完全に有していることを理解した。

そんな知識を有する人間は当然、意識と思考の速さにおいて神官たちを全員集めた速さを超越している。

つまりその人間は、神官たちを含めた全人類を支配する能力を有しているということになるのだ。

しかし、支配するためには情報を隠しておかなければならないのに、彼女は逆に人々の前に明かにしている。

すなわち、彼女は神官たちの影響から人々を解放し、人々が神の意識と直接触れ合うように導いているのだ。

神官たちは、アナスタシアがアダムの食事について言及した言葉の中に散りばめた情報を見て、このことを理解した。

君が『共同の創造』の中で引用した、原初の人々の食事についてのアナスタシアの言葉だよ。

「周りにはいろいろな種類の、様々な種類の果物やベリーが実っていた。木の実や食べられる草が。でも最初の頃のアダムは空腹を感じなかった。空気で十分お腹が満たされていた」

「今の人間が呼吸している空気では、確かに栄養をとることはできない。今は空気が死んでしまっていて、身体や精神にとって有害なこともある。空気で腹は膨れないという言い回しがあるってあなたは言ったけれど、他の言い回しもある、『空気だけを食べていた』。これは、最初に人に与えられた状況に合うものよ。アダムは最上の園に生まれ、彼を取り巻く空気には有害な塵は一粒たりとも含まれていなかった。その空気には、花粉や清い露のしずくが溶け込んでいた」

「花粉だって?どんな?」

「木々や木の実から大気に放たれた、草花の花粉よ。近くの木々のものもあったけれど、遠く離れた場所のものも風が運んでいた。そのころ、人間の偉大なる仕事を、食べ物を探すという問題が邪魔することはなかった。彼を取り巻くすべてのものが、空気をとおして彼を養っていた。創造主は創造のはじまりから、すべてをそのようにつくった。地球に命を宿すものすべてが、愛の高まりの中で人間に役立つことを目指すようにと。空気も、水も、風も、命を養うものだった················」

もちろん、原初の神なる人々が摂っていた食料には、生きた空気だけではなく他にもたくさんのものが含まれていた。しかし、空気と水が、肉体と精神を高いレベルで養っていたんだ。

ウラジーミル、君がアナスタシアの食事に関する言葉を書き、神官たちは驚いて青ざめた。

これほど単純な真実が、どうして自分たちの頭には浮かばなかったのかと。

そして同時に、どうして浮かばなかったのかを理解した。

彼らは自分たちの神殿に閉じこもってしまい、花粉に満ちた空気を吸うことができなかったのだ。

人々を儀式のために集めたが、群集は埃ばかりを舞い上げる。

彼らは自分たちが作り出した虚構の埃で呼吸をしていたのだ。

····························

アナスタシアが示した花粉は、それとは異なる花粉だった。

もちろん、ミツバチたちが集めて巣穴の中で固めた花粉でも、もたらす効用は小さくはない。

しかし、一族の土地の空間に含まれる花粉の多様性と比べると、大きく異なる。

そもそもミツバチは比較的少ない種の花から花粉を集める。

一方で空気中には多種多様な花粉が混ざっていて、ミツバチの花粉と比べると、その柔らかさや身体への取り込みやすさが異なるんだ。

空気中にある花粉は、生きていて、受精能力のあるものだ。

人間が息を吸い込む度に花粉は身体に入っていき、脳を含め肉体に栄養を与えながら生きていくんだ。

アナスタシアが一族の土地、各家庭への1ヘクタールの土地について話しているのを見て、神官たちは、彼女が人々を原初の生き方に戻そうとしていることに気づいた。

彼らはすぐに、一族の土地が人々に物質的な豊かさもたらすことができるだけでなく、他のもっと重要な意味も持つことを理解した。

つまりアナスタシアの話の文脈にあったように、一族の土地によって、人々が自身の肉体や魂、精神を養える空間を形づくることができること、そして、すべての人々に神なる宇宙の真実を現実に見せることができることを理解したのだ。

熱が人類が2つの世界に同時に生きる時がくる。

その時人類は、人口的な科学技術の世界と、神なる根源の両方を活用できる。

この機会を活かして、自分がいる世界を、他人から聞く話ではなく、自分で判断し、そこに留まるか、神と共に創造する美しい世界に移行するかを選択することができる。

アナスタシアは、神なる食事の重要性や本質だけでなく、どうすれば神なる食事にたどり着けるかを見せたのだよ。

それが彼女のいう一族の土地だ···

朝を思い浮かべてごらん、ウラジーミル。

ある人が夜明けに目覚め、自分の一族の土地の庭へ出る。

彼のために、必要な三百種類以上の植物が育っている庭だ。

彼には毎朝自分の敷地を巡回するという習慣ができる。

小径に沿って歩くと、多種多様な草や木々、花々が彼の目を愉しませる。

それは必ず彼の目を愉しませ、ポジティブな感情を与えてくれる。

自分の、一族の土地の生きた空間以上に、人に大きな気持ちの充電、大きなエネルギーを与えることは、どんなものにもできないのだ。

何世紀も過ぎたが、どの世紀においても、人類はあらゆる財貨にのめり込んできた。

大きな家、新しい衣服、新しい車またはその他の物に喜んでいた。

お金や社会的地位に喜んでいた。

しかし、そういった喜びはすべて、相対的で短期的なものなのだ。

それらが与える満足感と喜びははじめのうちだけで、それほど長くない期間のあとにはありふれたものになり、気苦労や、ときには苛立ちをももたらすようになる。

家は毎分古くなり、壊れ、修理を必要とするようになる。

そして車は故障し、服はすり切れていく。

人間は直感的に真の美しさと永遠の完璧さをいつも感じていた。

だからこそ、豪華絢爛なものに囲まれいくつもの宮殿を有していた皇帝にも、いつだって園が必要だったんだ。

これが何百万年ものあいだ、地球における人間の営みに揺るがず残る真実なのだよ。

真の悦楽と平穏は、自分の一族の土地でしか得ることができないんだ。

朝、ある人が自分の一族の土地を歩くと、草の一本一本が歓び、彼に反応する。

そして彼の園は壊れていくのではなく、毎分成長し、至福を与える命の園となる。

彼には、自身が課したプログラム、すなわち自身が選んで自身の手で植えた木々、低木やベリーたちが、荒廃することなく何世紀にもわったて生きることがわかっている。

植物たちは、人間が考えを変えない限り永遠に生き続けるんだ。

朝、その人は自分の一族の土地を歩き、その空間の空気で呼吸する。

呼吸するたびに彼の中には目に見えない小さな粒、植物の花粉が入っていく。生きた花粉で満たされた空気が彼の中に入り、身体に必要なすべての成分で養いながら残らず溶け込む。

一族の土地は、空気で人間の肉体を養うだけでなく、エーテル(香り。肉体だけでなく、人間を構成する目に見えないものを養うとされる)によって精神を養い、意識の速さを高める。

朝、彼は自分の一族の土地を歩き、突然立ち止まってクロスグリの木から3つの実をもいで食べる。

彼はどうしてそのクロスグリの木の前で立ち止まったのか?

どうして3つだったのか?どのような賢明な本を読んで、その朝に3つのクロスグリの実を食べなければならない、と知ったのか?

その3つの実は、実際に彼に必要だった。

まさにその日、その時間に、その数だけ必要だった。

それから彼はもう数歩歩き、かがんで花の匂いを嗅いだ。

何のために彼はそんなことをしたのか?

誰が、その花のエーテルの芳香を吸い込まなければならないと彼に教えたのか?

彼はまた少し歩き、実をもいだ····。

朝、彼は自分の一族の土地を歩き、微笑み、自身の思いに耽りながら、同時にあらゆる果実でお腹を満たしていた。

それでいて果実のことを考えるのではなく、ただ感じていた。

このように、人間は、呼吸するように食べていたのだ。

ではいったい誰が、信じられぬほどの正確さで、その人のために食事の摂り方を計算したのだろう?

地球に生まれた一人ひとりのためのそれらすべての情報は、どこに書いてあるのだろうか?

この情報は····ウラジーミル、信じ、そして理解してほしいのだが、これらすべての情報は、地球に生まれたすべての人間の内にあるのだよ。

いいかい、こういうことだ。

私には他にふさわしい言葉を選ぶことができないのだが、すべての人間の内には「装置」があるんだ。

すべての人間の内に、空腹感を呼び起こすことのできる装置があり、それが宇宙の物質の中から何が肉体や精神に必要なのかの信号を送る。

それが具体的に何なのか、どれほどの量なのかのついては話すまい。

こういったことを頭脳で判断することは誰にもできないからね。

それに君の身体だけがそれを知っていて、多種多様なものの中から、たった三つのクロスグリの実を選ぶんだ。

しかし君の身体に正しい選択をさせるためには、

君の身体がその食べ物についてのすべての情報を知っていなければならない。

そして唯一、一族の土地だけが、君の身体にその情報を提供することができるのだ。

ウラジーミル、想像してごらん、君がたくさんの果実が台に並んだお店を訪れたとしよう。

君はリンゴを欲している。

目の前にはさまざまな種類のリンゴがある。

そのうち、君はどれを選べばいいのだろう?

しかし、そもそも正確に選ぶことは不可能なんだ。

正確に選択できるはずの君の身体が、並べられた数々のリンゴについての情報を持ち合わせていないからだ。

君の身体は、それらのリンゴを食べたことがない。

味も、含まれる物質の比率もわからない。

それに、それらのリンゴがいつ収穫されたのかもわからないだろう、これだってとても重要な情報だ。

もしかすると、最終的に君が手に入れたリンゴは、身体に有益であるかもしれない。

しかし、君の身体が食材についての全情報を知っている場合と比べると、君が身体に消化するよう強いるその食材は、それほどの効能をもたらさない。

また、君が自身の身体に受け入れるよう強いるその食材が、有害であることすらある。

その結果、病気が生じる。

一族の土地では、こういったことはあり得ない。

君の身体は、園に生えているどのリンゴ木に、より酸味の強いまたはより甘いリンゴができるのか、そのリンゴはいつ食べられるようになるのかを正確に知っているのだから。

君の一族の土地にあるすべての果実についての情報を、君の身体は受け取っている。

君の身体は、まだ母親の胎内にいたときから、すべての果実の情報を受け取っている。

それから、君が母乳を飲んでいたときも。

君のママは同じ果実を味わっていたのだからね。

彼女の母乳も、それらの果実からできていた。

そうやって人は少年へと成長する····

先ほどの彼が自分の一族の土地の空間を歩き、味わっていた果実やベリーも、全てが彼の母親の乳を構成していたものだった。

ウラジーミル、君たちの世界でも、人間にとって新鮮な食材を食事に取り入れることが健康にいいと理解されているだろう。

しかし、新鮮な食材とはいったい何かね?

冷凍でない、乾物でない、瓶や樽に詰められていないもの、君はそう思っただろう。

自然のままの状態であるものだと。

そして君たちの世界は、何日か保存してもまるで新鮮な食材のように見える。

数多くのハイブリッド種をつくり出した。

だが信じてくれ、そういった食材は新鮮さを偽ることにより、有害となるのだ。

いいかい、君はもう私が話したことを確かめることだってできるんだ。

ほとんどすべてのベリーが新鮮なのは、ほんの数分間だけだ。

チェリー、サクランボ、リンゴなどの果実も一時間以内だ。

それでも毎分変化し、異なるものに変わっていく。

··················································

一族の土地を持っていなければ、どれほどの権力を持っていても、どれだけ裕福でも、新鮮な食べ物を摂ることができない。

すなわち、意識と思考の速さを得られないのだよ。

古代の論文でも、どの季節にどの食材を食べるのが人間の健康に良いのか、賢者たちが考えを述べている。

これもとても重要なことだ。

しかしどうだ、たくさんある論文の中で、揺るぎないものはたったひとつだけなんだ。

それは、神が一人ひとりの人間のために書き上げたものだ。

自分で見てごらん、春の始まりから早生の果実が少しずつ実りはじめる。

それから夏のはじまりや終わりには他のものが、そして秋にはまた別のものが次々と実をつける。

何をいつ食べればよいのかこれほど一目瞭然であるのに、いったい何を書く必要があるというのか。

しかも、月ごとや季節ごとではない。

分刻みで助言が与えられているのだよ。

よく考えてみるんだ、ウラジーミル。

そして理解してほしい。

私たちの創造主は、まるで手ずからスプーンで、一人ひとりの人間に食べさせようとしているんだ。

よく考えてみるんだ、神のプログラムがどれほど完璧で、正確であるか。

実が熟す季節があり、同時に惑星たちは一定の配列を組む。

このときが、人間がその実を摂るのに最も適した時なのだ。

そして神によって示されたまさにその一分間に、先ほどの彼は実を手に取ったのだ·····彼の身体が突然そうしたくなったからだ。

そしてそのとき、彼はいかなる計算もしていない。

いつ何を食べるかという問題を自分に課すことなどしなかったのだ。

ただ食べたくなったから食べていた。

そしてそのとき、彼の意識は共同の創造に夢中になっていた。

意識は、すでに父によって考え抜かれたことには目もくれず、その先へと突き進んでいた。

彼の意識は、もっとたくさんの創造をし、その新しい創造を見る歓びをみんなにも与えたかったのだ。

そして父は「我が息子は創造者である」と歓喜し、子どもたちを自身の創造物で養い続けた。

p117

健康な生活のための、完全に明白な条件

第一の条件

地球に暮らすすべての人は、自分の身体への質の良い栄養補給を確保するために、自分の一族の土地、自分の空間を有すること。

第二の条件

自分の空間において、実をつける複数の植物を、できれば自らの手で植えること。

それらの植物は、その人が美味しくて健康によいと考えるものであるべきだ。

例えば、もしその人が赤スグリはあまり好きではないとあらかじめわかっているのであれば、赤スグリはたくさん植えるべきではない。

土地の中で、少なくとも三百種の多年植物が植えられるべきである。

繰り返しになるので、種を蒔いたり植物と交信するための特別な方法をここに書くことはしない。

それについては、一冊目の本の中で、アナスタシアがダーチュニクたちについて語った場面に書かれている。

もちろん、こういったことは一年で実現するわけではなく、二年ないし三年はかかるだろう。

しかし、実現は可能であり、実際に理想的な栄養源を子どもたちのために入手することにもなるのだ。

第三の条件

毎朝目覚めたら、自分の一族の土地を散歩し、食べたいと思ったら、そのときに熟している果実やベリー、薬草を食べること。

これは自身の欲求だけに従って行うべきであり、たとえ名誉ある学者や栄養士によるものであろうとも、その助言に盲従する行為であってはならない。

一族の土地で育つ全てのものの味の質を知り尽くしたあなたの身体が、食べ物の質、量、そして食べる時間について、理想的な食事のしかたを組み立てるのだ。

朝や誰かに厳しく指定された食事の時刻に捕らわれずに、あなたに食べたい願望がわいたときに、自分の土地へ出ること。

現代の生活条件では、たとえ土地を持っていたとしても、常にそこで暮らすことは多くの人々にとってできないものだ。

しかし、週に一回であっても、そこへ帰ることが望ましい。

身体の調子を崩したときには、薬を飲む前に、ただ一族の土地空間へ行き、そこで数日間過ごす方が何よりもよい。

すでにあなたが自分の空間を形づくっていて、身体がその空間で育つ植物の情報を持っているのなら、あなたの身体は健康の回復のために必要なものを、絶対的な正確さで選ぶことができるのだ。

アナスタシアの発言によると、あなたによって創造された愛の空間が打ちかつことのできない身体病気は存在しない。

もちろんここでいう空間とは、都市部のマンションのことではなく、彼女が詳しく述べた法則に従って整備された一族の土地のことである。

········································

第四の条件

その一族の土地は生態環境のよい地域にあること。

一族の楽園のオアシスを創造するという同じ考えを持った人々に囲まれているべきである。

風があなたの土地から生きた花粉を隣人たちへと運び、そしてまた別の風が、隣人たちの土地から生きた空気をあなたに運ぶように。

以上です。

長くなりましたが、とても大事なことですので書かせていただきました。

とても幸いなことに、アナスタシアが教えてくれているような一族の土地が私が住んでいるところにあります。

いよいよ来年から私も野菜を作り始めようと思います。

また一つワクワクが増えました。💕

Keep on going✨

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