大塚製薬の「涙の働きと構造」から抜粋させていただきます。
涙の働き
まばたきをすると、涙が一定の厚みで目の表面を覆う状態がしばらく維持されます。これを涙の安定性といいます。涙は、目を潤しているだけではなく、目の機能を正常に保つために大切な働きをしています。
・目の乾燥を防ぐ
涙は、目の表面を覆うことで乾燥を防ぐとともに、外界の刺激から目を保護しています。
・目に酸素や栄養を供給する
目の表面には血管がないため、涙によって目の表面の細胞に酸素や栄養が運ばれています。
・感染を防ぐ
目に入った異物は、涙によって洗い流されます。また、涙にはリゾチームという殺菌作用を持った物質が含まれており、微生物の侵入や感染を予防する働きをします。
・目の表面の傷を治す
涙には表面の傷を治癒する成分が含まれています。
・目の表面を滑らかにする
目の表面を涙が潤して滑らかにすることで、光が正しく屈折して物を鮮明に見ることができるのです。
すごいですね!目にはもともと目のトラブルを良くする機能があるのですね。
涙という素晴らしいものがあれば、目薬は必要ありませんね。(^-^)
J-Net21 「最近、あなたは泣いていますか?医学的に証明された涙の効用」から
・泣いたらすっきりする!?
涙を流したら、泣いたあとで気分がすっきりしたーー。
誰でも一度は経験があるだろう。
これにはちゃんとわけがある。
「涙ーー人はなぜなくのか」(石井清子訳 日本教文社1990年刊)の著者である、アメリカのウィリアム・H・フレイ博士は、1985年に涙の研究で注目された。
博士の研究によると涙の種類には3つある。
(1)基礎分泌による涙 (2)刺激による涙 (3)感情による涙
そして基礎分泌による涙や刺激による涙と感情による涙の成分には違いがあることを発表した。
博士は、タママネギを切ったときに出た涙と、映画に感動して出た涙を分析して、成分の違いを比較した。
すると、映画に感動して出た涙、つまり感情による涙からはACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が検出された。
このACTHは、ストレス反応として分泌されたホルモンなので、泣くことで体の外へ涙と一緒にストレスが出て行っているということになる。
これを検証するため、東京女子医科大学では、涙を流す前と後での、血液中のストレスホルモンを測定した。
すると、涙を流した後ではACTHが減少していたそうだ。
感情の涙を流すと、ストレスが去り、すっきりするというわけだ。
・涙を我慢すると体の悪い
赤ちゃんは泣くのが仕事だ。
泣くことが意思の伝達方法なのだから。
赤ちゃんはストレスを発散させるために泣いているという。
ストレス発散のために泣いている赤ちゃんの対処方法は、成長に影響があるともいわれている。
たとえは、泣いている赤ちゃんをうるさい!と放っておくと、親から離れている不安感から、人を信用できない臆病な子になるといわれている。
また無理やり泣きやませても、将来は人をいじめたりする子になる危険性もあるのだそうだ。
赤ちゃんが泣いたら、やさしく抱きしめて泣きたいだけ泣かせてあげるのがいいらしい。
大人でも泣くのを我慢すると弊害がある。
せっかく出て行こうとしているストレスホルモンを体に溜めておくことになるので、ストレス性の病気になる可能性がある。
うつ病患者や深刻な育児放棄をうけた子どもは、健康な人より涙を流さないといわれている。
涙を流さないからストレスが内側に貯まって精神に悪影響をもたらしている。
肉体的にも悪影響がある。
泣くのを我慢していると体の上半身をこわばらせている状態になるので、肩こりがひどくなったり、疲れやすくなったりする。
また、ストレスは脳にもよくない。
長期的にみると、何十億もの脳細胞を破壊していくことにもなりかねないという。
涙を流すことは、脳の老化予防にもなる。
だから、うれしいときも悲しいときも、泣きたいときに泣くのは、若々しくいきいきと生きていく秘訣かもしれない。
・ストレス社会の大人たちよ、泣こう
巷には、癒しと謳われた多くのスポットがある。
人の手で緊張をほぐすマッサージや、体を動かしてリラックスするエクササイズなどだ。
精神分析医のローエンは、著書「ナルシシズムという病い」(1988年刊)のなかで次のようにいっている。
「泣くこと、すすり泣くことは、緊張を解放するいちばんの早道であり、もっとも深い方法である。体のなかに緊張状態を生み出すストレスは、泣くことによってことごとく発散させる必要がある。
マッサージやエクササイズを通じて緊張の鎧を取り除くことはできるが、もっと深い効果を発揮するのは、マッサージや、エクササイズではなく、なくという行為である」
疲れたなあ、精神的にきついなぁと感じたら、感動する映画をみたり本を読んだりして、おおいに泣こう!
ストレス発散のために、大人たちよ、涙をながそうではないか。
以上です。
長期的にストレスを溜めていることで、深刻な病気になったりしています。
ストレスを上手に発散させるために、自分の感情に素直になることが大事だと思います。
そして、泣きたい時には、我慢せずに、気がすむまで泣いたらいい。
ひとしきりないたら、身も心もすっきりすることでしょう。
そして、じっくりと、自分の心を観察し、自分の観念を観察していき、ネガティブな思い込みは、手放すことです。
どんな出来事も必要あって起こっています。
どんなに一見ネガティブに思うことでも、見方を変えることで、ポジティブな思考を選べるのです。
見方を変えることが大事です。
そして、目に見えることよりも、目に見えないことの大切さに気づくことが何よりも大事です。